投資企業の選び方
投資先の企業を決める方法は、人によって様々です。 知名度が上がってきたから買う、好きな商品やサービスがあるから買うとういのも重要な投資分析だと思います。
今回は、投資家が銘柄を分析する方法として基本となる2つの方法について説明します。
ファンダメンタルズ分析では企業業績や財務といった株価を動かす基本的な要因を分析します。
企業業績などは「会社四季報」や決算発表の資料、その他様々な情報など多くの判断材料があります。
また、現在の株価において、企業価値をどれくらい反映しているかの指標などを用いて分析することも一般的です。 では具体的にどのように分析するのかを見ていきましょう。 PERでは1株あたりの一年間の純利益に対して、今の株価は何倍まで買われているかを見ます。
例えば、PER10倍の企業では、理論的には10年間今と同じだけの純利益を稼ぎ続ければ株価と同じだけの利益が出る事になります。 ただし税金や配当金の支払いも利益から発生するのでPER10倍だからといって、単純に10年で株価と同じだけの利益
が会社に残るわけではありません。
目安として同業種の他の銘柄と比べて「PERが〇〇倍であれば割安、割高」といった具合に利用するのが良いでしょう。 ちなみに東証一部に上場している銘柄の平均はおおよそPER13~16倍で推移しています。
しかし、業種や成長性によってもPER水準は大きく異なるため、比較する対象はしっかりと見極める必要があります PBRは、会社の純資産に対して株価がどれくらいまで買われているかを表す指標です。
例えば、PBRが1倍であれば今の株価と会社の純資産が釣り合った状態で、PBRが大きくなるほど会社は純資産以上に買われているという事です。 理論上、PBRが1倍であれば仮に会社が解散するとしたら会社の資産は株主に返還されるわけですから株主は損をしないという事になります。
しかし現実的には、設備や機械、車両なども会社の資産として計上されているため、もし売却するとすればそれらの価値は会計上ほどの価値はないかもしれません。
そのため、上場している会社の中にはPBRが1倍を割れている会社も多数存在します。 企業の自己資本(株主資本)に対する当期純利益の割合を表す指標です。
「自己資本利益率(ROE) = 当期純利益÷ 自己資本 × 100」で表され数字が大きいほど収益性が高いという事になります。 ROEでは株主の資本をどれだけ効率的に運用して利益を出しているかがわかることから、収益力が高いほど良いとされています。 テクニカルでは株価チャートの推移を元に売買のタイミングの分析を行います。
この方法では、ファンダメンタルズ分析の業績や資産価値による株価の高い安いの評価ではなく、ある期間において売られ過ぎ買われ過ぎなどの判断を元にして売買を決定します。 テクニカル分析では移動平均線が有名ですが、複数の期間の移動平均線を基準にしたテクニカル分析は幅広く多くの方に用いられています。
他にも、ボリンジャーバンド、RCI、MACD、一目均衡表など様々な分析手法がありますが、複数の分析を併せることでより確率の高いテクニカル分析が可能になります。ファンダメンタルズ分析
PER(株価収益率)
PBR(純資産倍率)
ROE(自己資本利益)
テクニカル分析