貸借対照表の分析
では貸借対照表から、どのように企業の良し悪しを判断すれば良いのでしょうか。 判断のためのいくつかの大切な指標があります。
貸借対照表 | |
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資産 | 負債 |
純資産 | |
資産合計:100 | 負債+純資産:100 |
自己資本比率による分析
自己資本比率とは会社の総資産の内、返済しなくてよい資産がどれだけあるのかという割合です。

「資本」のうち「純資産」がどれだけ占めているかということです。 負債は返済する義務があるため、返済する必要のない純資産との比率は会社の安定性を測る上でとても重要です。
当然この自己資本比率が高ければ高いほど、企業は資金に余裕があるということになります。 逆にこの割合が低かったりマイナスだった場合は、返済しなければならない資金に頼らなければならなくなり、経営状況に不安が募ります。
業種や規模によっても変わりますが、自己資本が50%を超える企業は安全だと言えるでしょう。 逆に20%を下回るような場合は、少し不安が出てきますので、何故そうなっているのか調べた方が良いでしょう。
流動比率

流動比率は1年以内に返済しなければならない短期負債に対して、どれだけの流動資産があるかという比率です。 100%を超えていれば、短期資金だけで返済が可能ということですから安心出来ますが、100%以下であれば返済に必要なキャッシュを工面しなければいけません。