初心者の株式投資基礎講座

約定日と受け渡し日

 株式投資の中で、とても重要な事柄ですが、ややこしい仕組みの一つはこの約定日と受け渡し日だと思います。 今回は「約定日」と「受渡日」について解説します。

(2019年7月以降に約定日と受渡日の期間が変更されていますので注意してください)

「約定日=受渡日」ではない

 インターネットで株の売買を行う場合、注文が約定した日を「約定日(やくじょうび)」といいます。 例えば4月11日(月)にA社の株を購入したとすれば、約定日は4月11日です。

 では、約定日の4月11日には、あなたがA社の株を保有していることになるのでしょうか? 実は4月11に約定して株を購入したとしても、実際に株を保有する日付は別の日になります。

 この株を保有する日付のことを「受渡日(うけわたしび)」といいます。通常、受渡日は「約定日から起算して3営業日後」になります。

この「起算して」という表現が日常生活ではあまりみかけませんが、馴染みのある表現で言えば「約定日の2営業日」と置き換えることもできます

約定日と受渡日の具体例

約定日と受渡日の間に、土日や祝日を跨いだらどうなるのでしょうか?

約定日と受渡日で考慮されるのは営業日だけですから、土日や祝日は飛ばして考えます。

例えば、祝日のない普通の木曜日が約定日の場合には以下のように、月曜日が受渡日になります。

祝日のない木曜日が約定日の場合
木曜日 金曜日 土曜日 日曜日 月曜日
約定日 1営業日後 休日 休日 受渡日(2営業日後)

もし、月曜日が祝日だった場合には、受渡日はもう1日ずれて、翌週の火曜日が受渡日になります。

木曜日が約定日で翌週の月曜日が祝日の場合
木曜日 金曜日 土曜日 日曜日 月曜日 火曜日
約定日 1営業日後 休日 休日 休日 受渡日(2営業日後)

配当金を受け取るには権利付き最終日に注意

 この約定日と受渡日の関係は配当金を受け取るタイミングでも非常に重要です。 では3月末決算の銘柄の配当金は、いつ株を保有していればもらえるのでしょうか?

 3月末決算の銘柄は、3月の最終売買日に株を保有している株主に配当金を受け取れる権利があります。 つまり配当金を受け取るには受渡日ベースで最終営業日の2日前の大引けで株を保有している必要があるということです。

 ということは、約定日でいうと3営業日前に買う必要があるという事ですね。 ちなみに2020年3月の最終営業日は3月31日(火曜日)ですから、その日を受渡日にするには2営業日前の3月27日(金曜日)の大引けに株を保有している必要があります。 この日を配当金や株主優待をもらえる権利がつくという意味で「権利付き最終日」と言います。

年末の利益調整も受渡日に注意が必要

 配当の受け取り以外にも、年末の利益調整にも受渡日に注意しなければいけません。 仮にその年の利益が100万円あったとしたら20万円程度の税金がかかります。 しかし、それと同時に50万円の含み損を抱えた株があったとしたらどうでしょう。

 その含み損を抱えた株を一旦売却して損失を確定したら、年間損益は利益確定した100万円から損切した50万円を差し引いて+50万円になります。 そうなると支払うべき税金は10万円で済むことになりますね。 そういった意味で年末にも受渡日を意識して利益の調整をするのは大切な事です。

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