貸借銘柄とは
貸借銘柄とは、制度信用取引で空売りが可能な銘柄のことです。 証券取引所及び証券金融会社が定めた基準を満たした銘柄から選定されます。
空売りの原理
空売りとは、保有していないにも関わらず株を売ることが出来る取引を指します。 先ほど「貸借銘柄」ではこの空売りが可能になると解説しましたが、そもそも保有していない株を売るというのはどういう原理でしょうか?
投資家が証券会社を通じて株の空売り注文をします。 すると、証券会社は株券の貸借を行っている証券金融会社という会社から空売りのための株券を調達します。 そして、証券会社は証券金融会社に借りた空売り用の株券を投資家に渡します。 その結果、投資家は実際は保有していないにも関わらず、その株を市場で空売りすることが出来るのです。
この証券会社が証券金融会社から借りてまかなう取引を「貸借取引」といい、貸借銘柄とは「貸借取引ができる銘柄」という意味なんです。
空売り注文をする場合、株を借りるわけですから投資家には空売り期間中、品貸料(逆日歩)や取引手数料とは別に金利が発生します。 証券会社によって若干の変動はありますが、年間で3%前後くらいです。
