ファンダメンタル分析とは
ファンダメンタル分析とは、企業の業績や財務状況、景気などから判断して投資を行う分析方法です。 テクニカル分析がチャートから分析するのに比べ、ファンダメンタル分析では決算書や会社四季報などの情報を元に分析を行います。
また、テクニカル分析が短期の投資に向いているのに比べ、ファンダメンタル分析は企業の安定性や業績見通しを考慮するため、長期の投資に向いている分析手法です。
ファンダメンタル分析の指標
ファンダメンタル分析の原則は、現在の株価が企業の様々な指標に比べて割安か割高かを判断することにあります。 これから先、利益を拡大させるにしても、現在の株価がそれを織り込んでいたのでは、株価は上がりません。 その見極めをするには、多角的にファンダメンタルの分析を行います。
- PER(株価収益率)
- 1株あたりの利益に対して、今の株価は何倍まで買われているかを見ます。
- PBR(純資産倍率)
- 企業の時価総額が、株主資本の何倍であるかを見ます。
- ROE(自己資本利益)
- 企業の自己資本(株主資本)に対する当期純利益の割合を見ます。
- 配当利回り
- 株価に対してどれだけの配当金がつくかを見ます。
他にもいくつかの指標はありますが、主だったものは上記の4種類です。 これらの指標を過去数年間の業績と照らし合わせて、投資する価値があるかどうかを見極めます。
ファンダメンタル分析を効果的に利用するには
ファンダメンタル分析は企業の業績と財務から算出されるため、一年を基準として算出されます。 つまり2018年度、2019年度といったように毎期ごとのデータを元に分析されるということです。
そのため業績の変動が大きい場合には、毎期の数字にバラつきが発生することがあります。 ですから、過去3年から5年分くらいのファンダメンタル分析を行うことで、正確な数字を算出することができます。
中長期的な視点が必要
ファンダメンタル面が他と比較して割安な企業はたくさんありますが、上昇するにはキッカケが必要です。 割安な銘柄があるという事は、それだけの間放置されてたということですから、あなたが買ったからといってすぐに上昇を始めるというわけではありません。
ですから、ファンダメンタル分析を元に投資をするのであれば、中、長期的な視点でじっくりと向き合うようなスタンスでいることが大切です。 割安で業績が堅調であるならば、いずれ上昇する場面が出てくるでしょう。