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株価収益率(PER)

 株価収益率(PER:price earnings ratio)はファンダメンタル分析の一つで、現在の株価が会社の純利益に対して割安か割高かを示す指標となっています。

株価収益率

 株価を一株当たりの純利益で割ることで、「当期純利益が何年分で今の株価になるか」といった数字が出てきます。 具体的にはPERが20倍の場合、当期純利益が20年分で株価と同じになります。 またPERがマイナスの時は、当期純利益は赤字です。

株価収益率の上手な見方

 株価収益率(PER)を見る時には、ただ数字を見て判断するだけでなく、次の点に注意すれば効果的です。

1、業種別の平均値に注目する
 東証1部の全銘柄の株価収益率(PER)の平均は2018年10月末では「16.7倍」ですが、業種によって平均はかなり違います。
 例えば、情報・通信業では平均が「24.9倍」あるにも関わらず、鉱業の平均は「6倍」しかありません。 これは業種の安定性や成長性などの評価が異なるためで、一概にPERが低いから割安だと判断するのは危険です。 全体ではなく業種別の平均を照らし合わせてみましょう。
業種別平均は日本取引所グループのサイトから閲覧できます
こちら→規模別・業種別PER・PBR
2、当期純利益の概要を知る
 PERはその期の業績で算出されています。 そのため、特別利益や特別損失の発生等で前期、前々期の業績と大きく異なる場合はPERは大きく変化します。 当期純利益がどういった理由でその数字になっているかを見極めるのもPERを正しく判断するために必要です。

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