風説の流布
個人、法人を問わず投資に関する情報を発信する場合は重大な責任があるということを覚えておかなければいけません。 誤った情報を発信した場合は「風説の流布」によって処罰されることがあります。
風説の流布とはどんな行為?
「風説の流布」とは、株価操作のために偽の情報を故意に流すことを言います。 例えば、あなたが保有している株の株価を上げたくて、ありもしない提携話や業績修正などの情報を掲示板などに書き込み、それが株価の不自然な上昇につながったとすれば、それは「風説の流布」に該当します。
事実、ヤフー掲示板等でそのような書き込みをして、逮捕者が出た例もあります。 もし、風説の流布により逮捕されると、それによって得た利益は当然没収され、懲役や罰金も科せられるほど罪は重いものになります。
「ちょっと魔が差した」では済まされませんね。 投資した企業の株価は上がってほしいものですが、やはり不正を行うことなく真面目に株式投資に取り組みましょう。
逆にあなたがそういった不正を発見したり、被害を受けた場合は「証券取引等監視委員会」が窓口になりますので、通報すると良いと思います。
分析と風説の流布の違い
株式投資の掲示板などでは多くの人が自分の考えや意見を投稿しています。そういった意見の交換は風説の流布にはあたるのでしょうか。 個人的な予想や株価の変動や業績に基づいた予想などは風説の流布にはあたりません。むしろ、そういった積極的な意見交換は掲示板の存在意義そのものでしょう。
風説の流布にあたるのは、株価の変動を目的とした虚偽の情報を流すことです。「A社から〇〇が今度発表される」「A社から業績修正情報が洩れている」など本当ではない情報を流したとすれば風説の流布にあたります。
また、そういった情報を鵜呑みにして、SNSなどで書き込むのもアウトになる場合があります。ですから、ネットなどで何らかの情報を得て発信する場合には、その情報が事実かどうかを会社のHP等で確認してから発信するようにしましょう。