円高と株価

 株式市場と為替は非常に密接した関係にあります。 では、円高になると、どのような影響を株式市場に与え、具体的にはどんな銘柄にどのような動きをもたらすのでしょうか。

 まず為替というのは日本の通貨と海外の通貨のバランスを図るものです。 円高になれば日本円の価値が上がったと言えます。こういうと円高は良いことに思えますね。 しかし輸出産業にとって円高は取引で得た外貨を日本円の価値にすると低くなるためマイナスの作用を及ぼします。

 もちろんその反面で輸入産業にとってはプラスの作用として働き経済的にはバランスが取れそうに思えますが 日本は原材料を輸入して優れた製品を作り海外に輸出するモノづくりの国ですから、特に円高が行き過ぎると経済の停滞を招くことになり全体として日本株は下落します。

 この円高の影響を大きく受けるのは、日本の強みである自動車産業や家電・精密機器関連などですね。 トヨタ自動車や日産自動車、パナソニック、SONYなど世界的に有名な企業が多く名を連ねている業種です。 こういった業種の銘柄は、円高が進むにつれ業績の下振れ懸念からジワジワ値を下げるようになります。

 逆に円高の恩恵を受けやすい輸入比率の高い資源株や商社、国内での経営が主となる内需株などに株式市場の資金はシフトしていきます。 と言っても、全体的には日本市場は下がりますので見極めが重要になってくるでしょう。