初期投資は100万円以下にする理由
私が株式投資をしているのを知っている知人・友人に良く聞かれる質問の一つに「最初はどれくらいの資金から始めたのか」というのがあります。 また、これから投資を始める人にとっても、いくらぐらい最初に投資資金を用意すればいいのかは気になるポイントではないでしょうか。
私個人の考えでは、特別に裕福な環境ではなく一般的な方の場合、初期投資は100万円以下に抑えるべきだと思います。 理由は以下の通りです。
初期投資の資金は授業料
年間億単位の利益を上げる個人投資家でも、最初から利益を出し続けていたわけではありません。 いくつかの失敗を繰り返して、正しい投資のスタイルを身に着けたのです。 そのため、初期の投資は利益を出すためのものではなく、投資の勉強をしていると考えてください。
もちろん初期投資の資金がゼロになる・・・ということはないと思いますが、10%~50%程度の資金を失う可能性は覚悟した方が良いでしょう。 初期投資が100万円であろうと1000万円であろうと、株式投資を始めた初期の段階では損失リスクが多いことに変わりはありません。 ですから最初から大きく儲けようとは思わず、無理のない資金で経験を積むことを優先しましょう。
株価の変動は1日で数パーセント
投資を始めるほとんどの人は、サラリーマンやOLの世帯だと思います。 だとすれば、世帯当たりの収入は平均して500万円程度ではないでしょうか。 それを1日当たりの収入に直すと1万円台後半くらいの金額です。 そんな中で株式投資を始めたばかりの人が、一日で数万円の株価の変動によって利益が出たり損失が出たりする状況ではどう感じるでしょうか。 きっと右も左もわからない状態でそれだけの値動きを目の当たりにすれば冷静な判断力は保てないでしょう。
そんな理由から、最初の投資資金は多くても100万円くらいにおさえた方が良いと思います。