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株価収益率(PER)だけに頼らない

 株式投資を勉強し始めると、最初の内に学ぶ指標の一つに「株価収益率(PER)」というものがあります。 とても簡単な指標で、株式投資の勉強を始めた直後に知ることが多いので、ついつい頼りがちですが、信用しすぎると痛い目に会います。

 これは「会社の時価総額÷今期の純利益」を表していて、簡単に言うと「今の利益何年分で時価総額になりますか」といった数値です。PERが10倍ならば、同じ業績が続けば10年で株価と同じ利益になりますよという事。 業種によっても様々ですが、株価収益率は平均すると15倍程度ではないかと思います。

 しかし、上場企業の中にはPER3倍台4倍台といった銘柄も存在します。つまりたった3年同じ利益を出せば、時価総額と同じ利益になるということです。 なぜそんな割安な銘柄が存在するのでしょうか。

PER(株価収益率)は一時的に大きく変化する事がある

 株価収益率は特別利益などの一時的な収益も織り込まれるために、PERが低いからと言っても、今期と同じくらいの利益が来期もさ来期も必ず続くわけではありません。

 たまたま、その期に大口の案件が入っただけかもしれないし、今期大きくプラスの利益を出して、来期には同じくらいのマイナスの損失を計上するかもしれません。 基本的にありえないほど安い・・・なんて銘柄はほとんど存在しません。 株価収益率だけを見て、これは安いとか高いと判断するには、情報が少なすぎます。

 株価収益率を見るのであれば、ここ数期分の決算は最低目を通して、安定した利益を確保できているかを確認するのが最低限の条件です。

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